逆子(骨盤位)とは?
赤ちゃんは出産が近づくと、自然と頭を下にして生まれる準備を始めます。
しかし、おしりや足が下にある状態のことを 「逆子(さかご)」 と呼びます。
逆子の種類
1.単殿位:おしりが下で、両足は上に上がっている(最も多い)
2.全殿位:おしりが下で、膝を曲げてあぐらをかいたような姿勢
3.膝位:膝が下にあり、膝から出てきそうな姿勢
4.足位:足が下にあり、足から出てきそうな姿勢

いつ逆子と診断される?
・妊娠20〜24週頃
赤ちゃんはまだ小さく、子宮の中を自由に動き回っています。
この時期の逆子は珍しくなく、3〜4割の赤ちゃんが逆子です。ほとんどが自然に頭を下にします。
・妊娠28〜30週頃
逆子と診断される頃。
赤ちゃんが少し大きくなり、子宮のスペースが限られてきます。
・妊娠32〜34週頃
赤ちゃんがさらに大きくなり、回転しにくくなります。
・妊娠36週以降
赤ちゃんの頭がしっかり重くなり、動きにくくなるため、帝王切開を含めた出産方法を検討する時期です。
逆子の原因と考えられているもの
はっきりとした原因は分かっていませんが、次のような要因が関係すると言われています。
- 子宮や骨盤の形に特徴がある場合
- 羊水の量が多すぎる/少なすぎる場合
- 胎盤が低い位置にある(前置胎盤など)
- 双子などの多胎妊娠
- 赤ちゃんの大きさや動きの癖
- 冷えや血流の滞り、疲れやストレス
逆子による出産への影響
- 難産になりやすい(頭よりも小さいおしりや足から出てくるため、最後に頭が引っかかるリスクがある)
- へその緒が出てきてしまうリスク(臍帯脱出)
- 赤ちゃんの呼吸や循環に影響が出やすい
逆子に鍼灸がなぜ効くのか?
東洋医学では、逆子の原因のひとつに 「冷え」や「血流の滞り」 があると考えます。
お母さんのお腹や子宮の血流が滞ると、赤ちゃんが動きにくくなり、頭を下にしづらい状態になることがあります。
鍼灸では、特に 足の小指の外側(至陰 しいん) や 足首の内側(三陰交 さんいんこう) などに治療することで、赤ちゃんが自然に回りやすい環境を整えます。
治療回数の目安
多くの場合、週に2~3回を目安に治療を行います。
回数はあくまで目安であり、お母さんと赤ちゃんの状態を見ながら治療していきます。
安心してご相談ください
逆子は妊娠中によくあることです。ほとんどの赤ちゃんは、自然に頭を下にしてくれますので、あまり心配しすぎなくても大丈夫です。
「少しでも安心したい」
「赤ちゃんが回りやすい環境を整えたい」
「帝王切開はいやだ」
「冷えやむくみが気になる」
と思う方には、鍼灸がお母さんと赤ちゃんの状態をサポートします。
お母さんの体を温めて血流を整えることで、赤ちゃんが自然に動きやすくなる手助けができます。
不安なことや気になることは、どうぞ一人で抱え込まずにご相談ください。
私たちと一緒に、赤ちゃんとお母さんが笑顔で出産の日を迎えられるようにサポートしていきましょう!















