野球肘は「投球障害肘」とも呼ばれ、肘の内側・外側・後方に繰り返しストレスが加わることで起こる障害の総称です。成長期の子どもから大人の選手まで幅広く発症し、早期のケアが将来の肘の健康を左右します。

なぜ起こるのか?
投球動作の際、
• 内側(牽引ストレス):靱帯や骨端部に強い引っ張り力 → 内側側副靱帯損傷、内側上顆炎、リトルリーグ肘
• 外側(圧迫ストレス):上腕骨小頭と橈骨頭の衝突 → 離断性骨軟骨炎(OCD)
• 後方(衝突ストレス):肘の伸展時に骨同士がぶつかる → 肘頭疲労骨折や後方インピンジメント
というように部位ごとに異なる障害が生じます。特に成長期は骨端線が弱いため、靱帯よりも骨にダメージが出やすいのが特徴です。
当院の鍼灸治療では
・投球動作で酷使される前腕屈筋群・伸筋群の過緊張を緩和
・肘関節だけでなく、肩・肩甲骨・体幹の連動性を高めるための施術
・血流改善による回復促進
単に痛みを抑えるだけでなく、投球フォームや身体全体のバランス改善を見据えたケアが重要です。比較的早期の受診であれば保存療法が中心ですので、その間、鍼灸で治療することにより回復を早めサポートしていくことが可能です
















