頭痛について

「こめかみがズキズキする」「肩から後頭部にかけて重だるい・絞めつけられる感じ」「目の奥が痛む」このような症状に悩まされていませんか?

頭痛は単なる疲れではなく、首や肩、頭まわりの筋肉が固くなることで引き起こされることが多くあります。血流の滞りや神経の圧迫、自律神経の乱れが重なり、慢性化することも少なくありません。

頭痛の種類

頭痛は大きく「一次性頭痛」と「二次性頭痛」に分けられます。

1. 一次性頭痛(病気が原因でない頭痛)

・緊張型頭痛
長時間のデスクワークや、スマホの使用など同じ姿勢を続けることで血行が悪くなり首や背中から頭にかけて筋肉が緊張してしまうことで起こる。頭全体が締めつけられるような痛み。

・片頭痛(偏頭痛)
こめかみや目の奥がズキズキと脈打つように痛む。三叉神経が関係しているといわれており、吐き気や光・音に敏感になることもあり、その刺激により症状が強くなってしまうこともあります。気圧が下がると出ることもあり、天気頭痛や気象痛などもこの片頭痛になります。

・ 群発頭痛
一定の期間に集中して起こる激しい頭痛。目の奥がえぐられるように痛む。

2.二次性頭痛(病気が原因の頭痛)

脳の病気や外傷などが原因となる頭痛。突然の激しい痛みや、今までにない強い頭痛は注意が必要です。これらの症状は重篤なものであったり緊急性が高いため、早期の判断と対処が必要であり、すぐに救急車を呼ぶなどして病院を受診しなければなりません。

頭痛と関わる筋肉

頭痛の原因として関与しやすい筋肉は数多くありますが代表的なこれらの筋肉が硬くなると、それぞれ特有の頭痛を引き起こします。

 • 僧帽筋(そうぼうきん)
肩から首にかけて広がる大きな筋肉。緊張すると後頭部や頭全体が重くなるような痛みを感じる。

 • 胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)
耳の後ろから鎖骨に伸びる筋肉。硬くなるとこめかみや目の奥に痛みが放散し、片頭痛に似た症状を起こす。

 • 後頭下筋群(こうとうかきんぐん)
頭の付け根にある小さな筋肉群。眼精疲労や姿勢不良で緊張しやすく、後頭部の痛みや首の動かしにくさを引き起こす。

 • 板状筋(ばんじょうきん)
首から背中上部にかけての筋肉。首を支える働きがあり、疲労すると後頭部から頭頂部への痛みに関与する。

 • 頭半棘筋(とうはんきょくきん)
首から後頭部につながる深部の筋肉。長時間の前傾姿勢でこりやすく、後頭部の鈍痛や頭重感を起こす。

 • 側頭筋(そくとうきん
こめかみを覆う咀嚼筋。噛みしめや歯ぎしりで緊張すると、こめかみの頭痛や目の疲れを伴う。

 • 咬筋(こうきん)
頬の奥にある噛む筋肉。ストレスによる食いしばりで硬くなり、顎関節症や側頭部の痛みを引き起こす。

 • 前斜角筋・中斜角筋(ぜんしゃかくきん・ちゅうしゃかくきん)
首の前外側にある筋肉。緊張すると首の付け根から後頭部、肩甲骨にかけて痛みが広がりやすい。

 • 大後頭直筋・小後頭直筋
頭と首をつなぐ深部の筋肉。ここが硬くなると「後頭部が締め付けられるような頭痛」が出やすい。

これらの筋肉はすべて首や頭の動き、姿勢、噛み合わせなどと密接に関わっており、複合的に影響し合って頭痛を起こすのです。

鍼灸でのアプローチ

当院では、頭痛のタイプと原因筋肉を見極め、一人ひとりに合わせた施術を行います。

・首・肩・頭部の筋肉の緊張を緩め、締め付ける力を軽減、血流改善

・自律神経を整え、片頭痛やストレス性の頭痛を軽減

・全身のバランスを整えることで、再発を予防

頭痛は多くの方が感じたことがある症状です。

日常生活で困っている方や、支障が出てしまうような場合は、一度ご相談ください。

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