陣痛とは?
陣痛とは、赤ちゃんを出産するために子宮が規則的に収縮することをいいます。
普段の子宮は柔らかく保たれていますが、出産が近づくと子宮の筋肉が収縮と弛緩を繰り返し、赤ちゃんを下へ押し出す働きを始めます。この収縮が「陣痛」です。

陣痛の特徴
- 規則的に起こる(最初は間隔が長く不規則 → 徐々に短く強くなる)
- 痛みの持続時間が長くなる(30秒ほど → 1分前後)
- お腹の張りと腰の痛みを伴うことが多い
- 休んでも治まらない(前駆陣痛との違い)
陣痛の種類
1.前駆陣痛
出産直前に起こる不規則な張り。休むと治まることが多い。
2.本陣痛
規則的に起こり、徐々に強く長くなる。出産につながる陣痛。
3.後陣痛
出産後2~3日ほど続くことが多い。経産婦さんは痛みが強いことがある。
陣痛が来ない理由
「予定日を過ぎてもなかなか陣痛が来ない」というのは多くの妊婦さんが心配されることです。
西洋医学、東洋医学どちらの視点からでも陣痛が来ない原因は考えられます。
・ホルモン分泌(オキシトシン・プロスタグランジン)がまだ十分でない
・子宮口が硬い・開いてない
・赤ちゃんの頭の位置や姿勢が整っていない
・初産婦さんは進みがゆっくりなことが多い
・強い不安や緊張でホルモンの分泌が妨げられる
・体の冷えや血の巡りが悪い・滞っている
「陣痛が来ない」のは体や赤ちゃんの準備が整っていないサインであることが多いです。
鍼灸治療では西洋医学、東洋医学の両面からアプローチできるので、自然な陣痛の始まりをサポートすることができます。
鍼灸でできること
・ツボを刺激し、子宮や骨盤まわりの血流を良くすることで陣痛が始まりやすい状態にします。
・冷えを改善し、子宮の収縮力を高める効果が期待できます。
・自律神経が整うことで、不安や緊張を和らげ、ホルモンの分泌もスムーズになりやすいです。
・産後の後陣痛や体の疲れに対しても体の回復を助けるケアができます。
妊娠10ヶ月。
出産準備も終わり、後は我が子を迎え入れるだけ!
そんな時、今か今かと待っても来ない陣痛。
焦りや不安が募りますよね。
鍼灸治療は体と心を整えて自然な陣痛の始まりをサポートします。
無理に出産を急がせるのではなく、お母さんと赤ちゃんの準備が整うタイミングを見守りながらお手伝いさせていただきます。















