「子どもが最近学校を休んでいる」
「朝だるそうにしている」
お子さんのそんな症状ありませんか?
起立性調節障害かもしれません。

起立性調節障害とは?
自律神経の働きがうまく調整できないことで、立ち上がった時や朝起きた時に体調不良を起こしやすい状態をいいます。特に小学生高学年から高校生くらいの思春期に多く見られます。
なんで起こるの?
人は立ち上がった時や長時間立っているときに、重力で血液がふくらはぎに溜まりやすくなります。
通常は自律神経が働いてふくらはぎに溜まった血液を心臓や脳に戻そうとする力が高まり、血圧や心拍数が上がります。
しかし、起立性調節障害の人はこの調整がうまくいかず、脳に血液が足りなくなり、めまいや倦怠感が出やすくなるのです。
さらに、思春期はホルモンバランスの変化や心身のストレス、不規則な食生活、睡眠不足などで症状が強く出ることがあります。
主な症状
・朝なかなか起きられない
・立ち上がった時に立ちくらみ、めまいがする
・頭痛や吐き気、動悸がある
・午前中は体調が悪いが、午後になると元気になる
・倦怠感が強く、学校に行きにくい
また、症状の現れ方によって4つのタイプに区別されます。
・起立直後性低血圧:立ち上がってすぐ大きく血圧が下がる。短時間で回復することも。
・体位性頻脈症候群:血圧はそれほど下がらないが、立位で心拍数が大きく上がる。
・神経調節性失神:立ち上がってすぐに反射的に血圧と心拍が急低下して失神する。
・遷延性起立性低血圧:立ち上がってから3分以降にゆっくり血圧が下がる。
どこに行ったらいいの?
基本的には小児科です。
成人している場合や必要に応じて循環器内科や神経内科をすすめられることがあります。
起立試験や心電図、血液検査、ティルトテーブル検査などで診断されます。
治療としては、規則正しい生活、運動、血圧や自律神経を調整する薬が処方されます。
鍼灸でできること
•自律神経のバランス調整
鍼やお灸で全身の気血の巡りを整え、交感神経・副交感神経の切り替えをスムーズにする。
•胃腸の働きを改善
食欲不振や朝の気持ち悪さに対して、消化機能を整えるツボを用いる。
•気血を補う
体力・エネルギー不足を補い、疲れにくくする。
•睡眠の質を改善
夜眠れず朝起きられないリズムを整えるようサポート。
「しんどい朝」から「快適な朝」へ!
起立性調節障害は「怠け」ではなく、自律神経の働きがうまくいかないことで起こる病気です。
西洋医学では生活習慣や薬で整えていきますが、鍼灸では体のバランスをみて、自然に回復できる力を引き出すことを目指します。
薬に頼りすぎたくない方、病院での治療と併用しても問題ありません。
少しでも早く症状が改善できるよう鍼灸治療を試してみませんか?











