夜泣き
夜泣きとは、赤ちゃんが夜中に突然泣き出し、なかなか泣き止まない状態のことをいいます。
日中は元気でも、夜になると急に泣き出すため、おかあさんたちにとってもつらい時期ですよね。
生後6か月〜1歳半ごろによく見られる現象です。

なぜ夜泣きが起こるの?
夜泣きの原因ははっきりとは分かっていませんが、いくつかの要因が関係していると考えられています。
① 睡眠リズムが未発達
赤ちゃんは大人のような「眠りのリズム」がまだ整っていません。
眠りが浅い「レム睡眠」の時間が多いため、ちょっとした刺激でも目を覚ましてしまいます。
② 脳の発達や刺激の影響
日中に受けた刺激(見たこと・聞いたこと・感じたこと)を脳が整理する過程で、神経が興奮しやすくなり、夜に泣くことがあります。
③ 体の不快感
・おむつが濡れている
・暑い/寒い
・お腹がすいた
・歯が生えかけてムズムズする
など、ちょっとした体の不快感も夜泣きにつながります。
④ 成長に伴う心の変化
「後追い」「人見知り」が始まる時期は、親との距離に敏感になります。
安心を求めて夜中に泣くこともあります。
⑤生活リズムや環境の影響
寝る時間や明るさ、部屋の温度など、ちょっとした生活リズムの乱れも夜泣きの原因になることがあります。
特に昼夜逆転気味の場合は注意が必要です。
鍼灸でできるサポート
小児鍼(しょうにはり)は、刺さずに皮膚をやさしくなでるだけの安心な鍼灸です。
痛みはなく、赤ちゃんもリラックスして受けることができます。
小児鍼によって
•自律神経を整える
•睡眠の質を改善する
•体の緊張をやわらげる
•消化機能を整える
といった効果が期待できます。
刺激は痛みを伴わず、赤ちゃんでも気持ちよく受けられる治療です。
便秘
子どもの便秘は週に3回より少なかったり、5日以上出ない日が続くと「便秘」といいます。
毎日出ていても、出すときに痛がって泣いたり、血が出るときでも便秘です。
子どもは大人より腸の働きが未熟なため、少しの生活リズムの乱れや食事の変化で便秘になりやすい傾向があります。

なんで便秘になるの?
1. 食生活の乱れ
水分や食物繊維が不足していると、うんちが硬くなり排出しづらくなります。
偏食や野菜不足、牛乳やお菓子の摂りすぎも原因になります。
2. 排便習慣の乱れ
「トイレに行く時間がない」「遊びに夢中で我慢する」など、便意を我慢する習慣がつくと、腸の動きが鈍くなります。
3. 心理的なストレス
入園・入学・環境の変化など、精神的なストレスでも腸の働きが乱れやすくなります。
特にトイレトレーニング期のプレッシャーや「痛かった経験」から便を我慢してしまう子もいます。
4. 体質や発達
腸の動きがもともとゆっくりな子、発達途中でうまく腹圧がかけられない子も便秘になりやすいです。
よくあるサイン
•3日以上うんちが出ていない
•コロコロうんち、硬いうんちが多い
•お腹が張って苦しそう
•食欲がない、イライラしている
•便が漏れるように少しずつ出る(「うんち漏れ」も便秘のサイン)
鍼灸でできること
当院の鍼灸治療では、お腹の張りを和らげ、腸の動きを整えるように治療していきます。
小児鍼で自律神経のバランスを整え、より自然な排便リズムに戻していきます。
治療回数
多くのお子さんは1~2回で良くなります。
根が深いものだったり、再発しないようにしていくには週1回の治療を続けていくことをおすすめします。
薬のように「飲んで効く」というよりも、体が自分で排便できるように整える治療ですので、再発しにくくなります。
子どもの体は回復力が高いので、大人と比べると効果が早く出やすいです。
小児鍼はお子さんでも安心して受けられる治療です。
お薬に頼らず、体の中から整えていくケアで、少しでも快適に過ごせる毎日を取り戻しましょう!









